時間を取り戻す 手強いあたしのチルドレンをチルする 「インナーチャイルドへの癒し」は手強そうなんだけど、必ずしも“心の奥底を掘ること”だけが正解ではなく、楽しくて安心できる時間を過ごすこと自体が、深い癒しになるという考え方があるらしい。親が「ダメ」って言いそうな事を自分にやらせてあげるって感じみたいだ。今で言う「チルする」みたいな感じなんだろうね。確かにこの言葉に肯定的...
考えることを許す タイムマシンで強制送還されたような アダルトチルドレンとは、子供の頃に機能不全家族で育ち、その経験が大人になってからの生きづらさにつながっているらしく、多分自分もそんな匂いがぷんぷんしているし、そういう大人にたくさん出会った。8割くらいそうだと聞いたこともある。 親からの期待に応えようと無理をしてきたような子供時代を送ると、成人後も「本当の自分」を見失い...
考えることを許す 最初のパートナー 「パートナーシップの改善は大事だよね」 その言葉が投げかけられたとき、私はたぶんニコニコしている。異論があるわけじゃないように見せるために。 そして、それがうまく愛想笑いとして機能して、話を振られないように。 けれどその言葉は、自己啓発のセミナーでも、癒し系のコミュニティでも、あるいはスピリチュアルな場でも、だいたい最...
好きを感じる まずは「怒り」を相手にしなきゃならなくなったり 「そんなのおかしいよ」 「なんで怒らないの?」 友達が口を揃えてそう言うたび、私は少し困った顔をして笑うしかなかった。 だって、本当に怒ってはいなくて。 その“怒り”と呼ばれる感情が、自分の中に見つからなかったのだ。 夫とマンションで暮らしていた10年間、私はずっとモヤモヤしていた。 言葉にするのは難しいけれど、空気が...
時間を取り戻す 繰り返す悩みだとしても—— 最初は、小さな違和感だった。 古くからいるスタッフから、怒りや悲しみが漏れ聞こえるようになりはじめる。 私はその声に丁寧に耳を傾けた。 対話して納得してもらえたと思っても、しばらくすると、また別の不満が生まれる。 そんなことを繰り返して、気がつけば、またひとり、またひとりとスタッフが辞めていく。 「これほど話を聞いてき...
時間を取り戻す 子育てを「これでいいのだ」って思えた日 小学校に上がった息子は、とにかく忘れ物が多かった。 連絡帳はまるで機能していなかったし、持ち物も「持っていくつもりがないのでは」と疑いたくなるほどだった。 ある日、先生に「親として管理しきれず、申し訳ありません」と伝えたところ、思いがけない返答が返ってきた。 「これは、本人の問題ですから」 ――えっ、そうなんですか。 ...
好きを感じる 人生に、たぶんはじめて――期待できそうに感じた日 朝、空気が湿っていたから「うんざり!」って感じられていたのだと思う。 台所で、弁当の準備をする手が重たい。けれど、動くしかない。 「お弁当いる」――息子の一言で、そうせざるを得なかったんだ。 熱を帯びたような身体は多分軽い熱中症だと思う。 今日は病院まで要介護の母を送らなきゃという予定。 そして、突如現れた弁当作り。 ...
考えることを許す 「こうしたい」と「こうしよう」 雇われたら、成果のために頑張ることはかなりできる。 普通の人ができない事を我慢して頑張れる面もあるので、頼まれると「無理」の境界線が消える。 非日常には慌ててしまうからレジャーもニガテ。 出かけても、殆ど見たモノを覚えていない。 起きている間はずっと働いていて、できる限り二つ同時に、効率よくやろうとする。 自分で自分を...