中学三年生になり、そろそろ高校を決めなければならない。
どう決めたらいいの?って言われて、近くの高校を見ると偏差値次第では入れる入れないとなる。
行きたい高校は?と聞くと、ここがいいと言うけれど、理由を聞くとなんだか曖昧で。
合同の高校説明会に行ったら、行きたくないと言っていた高校に先にある大学の科目に興味を持って、急にそこに行きたいと言い出す。
偏差値は高くないから、じゃあ勉強しなくていいの?え?もう少し勉強して別の学校も検討してみたら?
このままうだうだ決めないでいたらもう受験になっちゃう!
さあ、どうするべきかしら?

🌿「うまくやる」ことと、「よくやる」ことって、違う気がする

「EQ(感情的知性)」という言葉は、以前からよく聞いていました。
20年くらい前、幼児教育のフランチャイズを担当していたことがあって、当時「IQよりEQが大事」という文脈で幼児期の教育がいかに大事かを説くトークが用意されていました。今ではかなり一般的な言葉になっていると感じています。

EQは、自分や相手の感情をうまく扱う力。
人間関係を円滑に保ち、感情を調整しながら物事を進めていく力。

たしかに、日々を心地よく過ごすうえでとても大切な力ですし、かつてはIQとの対比で語られることが多かったけれど、高校受験の仕組みを見ていると、IQとEQをどちらも重視しながら、その子に合った進路を考えてうまくできているようにも見えます。だけどなんとなく、子供にとっていい感じで進んでるのか、ぼんやりしているような。。。???


たとえば、こんなふうに感じたのです。

「うまくやる」ためには:

  • 自分の学力に合った高校を見つけて、

  • 周囲の大人や先生とうまくやり取りしながら、

  • 感情をコントロールして勉強に集中し、

  • 無理なく合格できる学校を選び、受験までの限られた時間内で適切な勉強をする。

これはとても安定した進め方です。
感情と行動を上手に調整して、現実的な選択肢の中からベストを選ぶ。EQがしっかり働いている状態ですね。


でももし、その子が**「こういうことを学びたい」「こんな未来を描きたい」**という思いを持っていたとしたら?

「よくやる」というのは、たとえばこんな感じかもしれません。

  • 自分の“やりたい”を出発点にして、

  • その実現に必要な知識や経験に気づいて、

  • それに合った進路を主体的に選びとる。

  • 途中で「ちょっと違うかも」と思ったら、どのタイミングでも変更していい。

つまり、「今の自分にとって何が大事か」を自分で考えて、行動に移していくこと。
それって、ただうまくやる以上に**“よく生きる”ための選択**に近い気がします。


だから私は、「うまくやる」ことと、「よくやる」ことって、やっぱり違うんじゃないかなと感じています。


そんなときに、ある言葉に出会いました。フロネシス(phronēsis)
あまり聞き慣れない言葉だけれど、どうやら「よく生きるための知恵」を表しているらしいのです。

フロネシスって、なんだろう?

私は哲学を専門的に学んできたわけではありません。
この言葉に出会ったのも、つい最近のことです。

だから、「フロネシスとはこういうものです!」と断言できる立場ではないのですが、
それでも何か、心の奥に触れてくるような感覚がありました。

いくつかの本を読みながら、ゆっくり咀嚼していくうちに、こんなふうに捉えています。

📌 フロネシスとは、「今、この状況で、自分にできる最善を判断する力」。
📌 知識や正解ではなく、“どう生きるか”を選びとる知恵。

たとえば、誰かが落ち込んでいるとき、
「励ます」のがいいのか、「そっとしておく」のがいいのか。
正解はないけれど、「いま、この人にとって何が必要か」を考えて動く。

そういうときに働いているのが、フロネシスなのかもしれないな、と感じています。

EQとのちがいって?

EQ(感情的知性)とフロネシスは、どちらも“人としての成熟”に関わる力です。
でも、少しだけフォーカスが違います。

EQ(感情的知性) フロネシス(実践的知)
主な関心 感情をうまく扱うこと 善く判断し、行動すること
フォーカス 自分や相手の気持ちに気づき、調整する 正解のない状況で、自分なりの“善さ”を選ぶ
たとえるなら 心の筋トレ 生き方のコンパス

EQが“感情とのつきあい方”なら、
フロネシスは“正しさとのつきあい方”に近いのかもしれません。

日常の中のフロネシス

私は普段、ペイントワークショップを開いています。
自分が欲しいイメージのために色を選ぶときって、じつは「何をどう塗るか」よりも、「自分がどう感じているか」のほうが大事だったりするんです。

たとえば、

  • 誰かの見本をマネしてうまく塗るより、
  • 今日はこの色を選びたいな、と心の声を拾うこと。

それって、ちょっとフロネシスっぽい感覚かもな…と思ったりします。
正解を探すより、自分の中にある「いま大切にしたいもの」を頼りにするような。

よく生きるために

フロネシスという言葉を、私はまだ道の途中で、すこしずつ感じているところです。
でもだからこそ、日々の暮らしのなかで——
子どもと向き合うとき、誰かに声をかけるとき、自分の時間をつくるとき——
「これはフロネシスかも?」と、静かに問いかけるようになりました。

知識より、賢さを。
正解より、「そのときのわたしなりの、よさ」を。

そんなふうに生きていけたらいいなと思っています。


※もしあなたも、自分なりの“フロネシス”を感じた瞬間があれば、教えてほしいな。

日常の中のフロネシス感覚を取り入れたくて

私は普段、ペイントワークショップを開いています。
色を塗るときって、じつは「何をどう塗るか」よりも、
「自分がどう感じているか」のほうが大事だったりするんです。

たとえば、

  • 誰かの見本をマネしてうまく塗るより、

  • 今日はこの色を選びたいな、と心の声を拾うこと。

それって、ちょっとフロネシスっぽい感覚かもな…と思ったりします。
正解を探すより、自分の中にある「いま大切にしたいもの」を頼りにするような。

よく生きるために

フロネシスという言葉を、私はまだ道の途中で、すこしずつ感じているところです。
でもだからこそ、日々の暮らしのなかで——
子どもと向き合うとき、誰かに声をかけるとき、自分の時間をつくるとき——
「これはフロネシスかも?」と、静かに問いかけるようになりました。

知識より、賢さを。
正解より、「そのときのわたしなりの、よさ」を。

そんなふうに生きていけたらいいなと思っています。

🖌️ フロネシスを感じるように、色を塗る

もしよければ、そんな感覚を一緒に味わってみませんか?

私は今、「わたしの時間を取り戻す」ことをテーマにした
ペイントワークショップを開催しています。

色を選ぶこと、筆を動かすこと。
それは、誰かのためでも評価のためでもなく、
“自分がどうしたいか”を思い出す時間です。

初心者の方でも大丈夫。
「空を塗る」ことから始めて、
やがて「自分の暮らしを、自分の色で塗りなおす」体験へ。

▼ 詳しくはこちらから
👉 ペイントワークショップのご案内ページへ

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