人に頼った方がいい
もっと楽に生きた方がいい
そう言われるたびに思う。
あの状況で、私はどうしたらよかったのだろうと。
楽を選べない条件の中で、楽を選ばなかったのではなく、選べなかった時間が長かった。
でも、振り返るとそこには副産物があった。
✔ 痛みの構造が分かる
✔ 人が壊れる瞬間を知っている
✔ 頑張る人の盲点が見える
✔ 解放の副作用が読める
つまり私は「楽の副作用」まで観測する位置にいた。
必要なかったと言えばそうかもしれない。
でも私は、それを知りたい側だったのだろう。
振り返ると、あれは観光旅行ではなく危険地帯のフィールドワークだった。
楽な道は確かにある。コスパのいい方法もある。
でも、観測してしまった人間は、それをなかったことにはできない。
だからこれは苦労が美しかった話ではない。
ただ、回り道ではなく、観測だったのだと思う。

