このくったくのない明るい青に付けられた名前は「フリーダブルー」。この色に特に感情が動かなかったとしても、フリーダ・カーロの事を知ると、少し印象が変わるかも。

「私の絵は苦悩の表現」と言うフリーダ・カーロ。眉毛のつながった濃い顔の女性の自画像なら「見た事ある!」ってなるかも。波乱万丈な人生の中で鮮やかな色彩を使いつつ、時には暴力的で眼を背けたくなるような作品を描いてた。

フリーダブルーの色は、アニースローンがメキシコシティにあるフリーダ・カーロの「カサ・アズール」にインスピレーションを受けて作成した色。だから、この色から苦悩が伝わるわけではないと思う。でも背景を知ると、興味が湧いてくる。フリーダはなぜ外壁にこの色を選んだのかな?

フリーダは幼少期、ポリオ感染で右脚が短く細くなるという障害を抱えたそう。そんな不運があったのにプラスして、18歳のバス事故でパイプが身体を貫通。そのせいで、後の人生は「痛みがない時期はなかった」という。妊娠も難しい体になった。
後遺症により生涯30回以上も手術を経験した。

その手術は直すためというよりも、依存していたようなところがあったとか。痛みがあり、鎮痛剤を繰り返し使い、四十七歳でこの世を去ります。作品には「痛みを超え、逆境に抗う信念が刻まれている」と言われるのは、そういった事情があった上で描き続けたから。

私たちはフリーダほどではないけれど、望んでいなかった苦悩が人生に出現することがあります。
「なぜ自分だけが」という思いに駆られて、不安にかられ、安心したくて、優しさをくれるものを求めて、お酒とか、甘いモノとか、そういうものに過剰に依存してしまったり、依存は良くないと反省したり。あるいは「これは不安のせいだ」として思考停止してみたり。

しかしフリーダのようにそんな現実の上に、それでも「不安でも生きることを望む」という視点にしたらどうでしょうか?
苦痛共に生きる手段として決断があり、そこに表現が生まれたように思います。

フリーダブルーは、アニーが「色への情熱を伝えるために作らた」と言われています。
ナポレオンブルーより明るく「ポップな色と組み合わせるのがおすすめ」と言われています。

苦痛に向き合って、それを元に、更に人生を謳歌しようとする。その効果をもっと発揮させるために合わせる、ポップな色。
もし、あなたに不安や苦痛があり、フリーダにほんの少し共感するとしたら、その不安をあなたの力に変換してくれるような色。

もしこのフリーダブルーはそういう気分じゃないとしたら、自分にとってのフリーダブルーを選べるといいな。

一体、どんな色ならしっくり寄り添ってくれるのでしょうか?

 

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